元九州大学大学院教員▶A総合型・推薦型・編入コンサルタントのヨコガワです。

総合型や推薦型選抜でほとんど課される志望理由書(志望動機書、自己推薦書)。

あなたは志望理由書が求められる理由をきちんと理解して書いていますか

総合型・推薦型選抜を実施する理由

志望理由書の意味を考えるために、まずはこれらの入試方式が行われている理由を考えてみましょう。

結論から言うと、学生と大学のミスマッチを防ぐためです。

もしかしたらあなたは大学を偏差値の高低で良い大学、悪い大学と判断し、選んでいるかもしれません。しかし、それは間違っています。

確かに今でも日本では、偏差値や就職率に偏ってランキング付けされていますが、本来は自分が学びたいこと(専門分野)などを基準に選ぶべきで、大学はそう願っています。

学びたいことが決まっている学生に入学してもらうために総合型や推薦型選抜を実施しているのです。

実際、以前は一般入試がほとんどでしたが、総合型(旧AO)や推薦型選抜での募集人員は増加している(図1、2)ことや、「アドミッション・ポリシー」でどんな学生に入学してもらいたいかを明確にしているはずです。

AO入試実施大学数の推移

AO入試実施大学数の推移
図1 AO入試実施大学数の推移

東進衛星予備校 スタッフブログ   上宇部校【入試方式の多様化】


https://ameblo.jp/axia-toshin/entry-12378870129.html

推薦・AO入試による入学者割合の推移

推薦・AO入試による入学者割合の推移
図2 推薦・AO入試による入学者割合の推移

旺文社 教育情報センター


http://eic.obunsha.co.jp/resource/viewpoint-pdf/201801.pdf

志望理由書を提出する理由

しかし、筆記試験のような学力を試す入試方式では、入学希望者がどんな人で、どんな目標をもっているのか判断できません。

そのため、

  • アドミッション・ポリシーとずれていないか
  • 入学後にどんなことを学びたいのか
  • 具体的な目標ややる気があるのか

を確認するために志望理由書を書かせるのです。

また、大学は志望理由書をみることで様々な能力を確認することができます。

それは、

  • ものごとの理解力
  • 論理的に考える力
  • 論理的に表現する能力

などです。

後者の能力については、トレーニングで身につけることができます。

しかし、高校までで教わる機会がないので身についている人はほとんどいません。

ですから、しっかりと対策をすれば、他の受験生より圧倒的に有利になります。

こちらの能力は、大学での研究や社会で活躍するために学力より重要です。

まとめ

志望理由書が求められる理由は、

  • 大学の考え方に合う学生に入学してもらうこと
  • 学力テストでは測ることができない能力を測ること

の2つの大きな理由があるのです。

大学でやりたいことがはっきりしていて、これらの能力が身についている人にとっては学力テストが重視される一般入試より合格しやすいのは事実です。

一方、大学に行きたい理由がはっきりしていない人(それでも大学に行きたい人)は、一般入試の方が良く、しっかり勉強に励みましょう。

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2019年11月12日追記
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